2022年(令和4年)9月5日(月)、待ちに待った池井戸潤先生の新刊「ハヤブサ消防団」が発売になりました。
もう「速報」ではないですかね。でも、当然「跳ぶ読書」では「ハヤブサ消防団」紹介します。また、発売前の実話も今回は載せてます。
いつも通りの「書評小説」です。あらすじ紹介ネタバレは、あえてしません。
ただし、読むべきポイントのみ「跳ぶPOINT」として紹介します。
1.どんなつもりで人の幸せを奪ったのかって。それがどんな事情であれ、人の人生を壊し、命さえ奪う連中をぼくは絶対に許さない。
2.このハヤブサの地は愛すべきものであり、東京からここに移り住んだことを喜びこそすれ、後悔したことはない。
3.一所懸命にに生きようとしてきた彼女の努力は本物であり、その生き様を非難することは誰にもできないはずだ。
17-① 「ハヤブサ消防団」発売前に
大将、こっちはニンニクヤサイマシマシ、カラカラで!
いつものように、まるで呪文を唱えるような注文。
2022年(令和4年)9月3日(土)、社休日にピョンサブローはジロー系ラーメン屋にいた。
ジローのファンって、休みの日にも食べずにはいられないらしい・・・(実話です)
食った食った・・・本屋でも、見ていくか・・・
ラーメン屋の近くの小さな本屋に入った。
この日、2022年(令和4年)9月3日(土)は池井戸潤先生待望の新刊、「ハヤブサ消防団」の発売日の2日前である。
そう言えば、あと2日で「ハヤブサ消防団」が発売かぁ・・・当然発売日に欲しいから、いつもの楽天BOOKSには予約済なのさ!楽天POINT、合わせてGETだぜっっ!
本屋の中を歩いていると・・・
ええっっっ!!!
文芸書のコーナーの端に「ハヤブサ消防団」は平積みになっていた。ひっそりと・・・(写真を撮りたかったけど、マズいかなぁと思って撮影しませんでした・・・ちょっとだけ、後悔)
パラパラと立ち読み。間違いなく、「ハヤブサ消防団」だった。
うーん、買うべきか・買わざるべきか、楽天BOOKS予約済だしなぁ・・・
結局、その店では買わなかったピョンサブローだった・・・
「もしや・・・」
駅ビルの、まあまあの大きさの本屋にも入ってみた。
やっぱり・・・
そう、この店にもあった。
2店の共通点。それはいずれも「ひっそりと」だった。
ふつう池井戸潤先生クラスの新刊本だと、派手なPOP等と共に「新刊 発売!」と大きく目立つように陳列されるはずだ。
だけど2店とも「ひっそりと」文芸書の隅に平積みされていた・・・
せっかくだから、次の乗換駅でわざわざ下車して本屋に立ち寄った。この本屋は先程の2店を「小」「中」とすると、「大」に相当する大きな本屋である。
ない・・・
そう「大」の店にはなかった。しかも「大」の店の最寄り駅は、大きな乗換ターミナル駅である。
ただいま!
あらお兄ちゃん、お帰り!
ちなみに、彼女はピョンサブローと同居している妹のエルである。
えっっっ!
驚いたピョンサブロー。
食卓には「ハヤブサ消防団」があるではないか・・・
「ハヤブサ消防団」、あさってが発売日だぞ!これ、どうしたんだ!!!
ああこれ? お兄ちゃんの影響で私も買っちゃった! ●●駅に用があって寄ったら、駅ビルの本屋で売ってたわよ!
オレも、その駅ビルで売っているのを見た・・・・。
この箇所は一部、著者の体験談です。話には聞いてましたが、発売日前にフライングで販売している所もあるんですね・・・
発売日前に売ってしまうなんて・・・・
でも・・・私は悪いとは思わないわ・・・
普段はマジメなエル。珍しくルール破りを擁護した。
「だって最近、街の小さな本屋さんって経営不振で次々と廃店していってるわ。
哀しいよね・・・
売れスジの新刊本が、印刷製本や取次の都合で早めに入荷したら早く売ってしまう・・・
彼らだって、生き残りたいのよ! 生きるためには、仕方ないのよ!
このくらいのルール違反、大目にみてあげるべきよ! オトナでしょっっ!」
確かにエルの言う通りかも・・・
ちなみに、筆者はこれを読んでいるアナタに約束します。
池井戸先生の次回新刊本、フライング販売があるかどうか調べてみます。
いつ次の新刊本がでるのか、わかりません。
でも、このこと筆者自身も楽しみにしておきます。
町の小さな本屋を救うためにも・・・やはり、町の小さな本屋がなくなってしまうのは、とてもとても哀しいです ・・・
17-② 「ハヤブサ消防団」の感想
ふう、疲れた・・・
エルとの騒動から6日後、9月9日(金)の夕方。
ピョンサブローは会社の屋上で缶コーヒーブレークしていた。
お疲れ!
缶コーヒー片手に登場したのはピョンサブローの同僚で、「情報通」ことカメキチ。
もう「ハヤブサ消防団」は読み終えたぜ!
発売日から4日目。筆者も、3日間で読了しました。
おう、オレも読み終わったよ。どこがよかったかい?
そうだな・・・下記が心に刺さったかな・・・
どんなつもりで人の幸せを奪ったのかって。それがどんな事情であれ、人の人生を壊し、命さえ奪う連中をぼくは絶対に許さない。徹底的に追い詰めるつもりだ
池井戸潤「ハヤブサ消防団」
この心意気、オトコだね~、こんな風に前向きに生きていきたいね・・・
そんな話をしている所へ、2人の女性が休憩で屋上に上がってきた。
ピョン子とエルである。
なになに、仲良し2人が何の密談してるんですか?
密談じゃねーよ! 「ハヤブサ消防団」について話していたんだ・・・
私も、もう読みおわってるわよ!ちょっとだけだけど、下記に憧れたかな・・・
いろんなことが起きても、太郎にとってこのハヤブサの地は愛すべきものであり、東京からここに移り住んだことを喜びこそすれ、後悔したことはない。
池井戸潤「ハヤブサ消防団」
ちょっとだけだけど、田舎暮らしに憧れがあるのよね・・・
充実した日々を過ごしたいの
エルちゃん、この小説の隠れ主人公、何と言っても「彩さん」よ!
話に入ってくるピョン子。ピョン子も読み終わっているようだ。
最期の下記の箇所、ジーンと来たわ!
彩は生きるために必死で戦ってきた。(中略)一所懸命にに生きようとしてきた彼女の努力は本物であり、その生き様を非難することは誰にもできないはずだ。
池井戸潤「ハヤブサ消防団」
彼女が敵か味方か、最後までハラハラドキドキ・・・
でも、彼女の生き方には共感ね!
これ以上書くとネタバレになるので、陰に隠れているヤツのことだけ書いて、この章は終了しよう。
チクショー・・・まだ買ってもいないから会話に入れない。週末、絶対買うぞ!
いつもはズケズケと会話に入ってくるヘビオだが、今回はまだ未読のため入れなかったらしい・・・
17-③ 「ハヤブサ消防団」まとめ
久々の新刊発売でした。
「ハヤブサ消防団」、「跳ぶPoint」は下記の通りです。
1.どんなつもりで人の幸せを奪ったのかって。それがどんな事情であれ、人の人生を壊し、命さえ奪う連中をぼくは絶対に許さない。
2.このハヤブサの地は愛すべきものであり、東京からここに移り住んだことを喜びこそすれ、後悔したことはない。
3.一所懸命にに生きようとしてきた彼女の努力は本物であり、その生き様を非難することは誰にもできないはずだ。
「ハヤブサ消防団」オススメです。
「ハヤブサ消防団」、いかにもドラマ化しそうですね。「ミステリ連続ドラマ」として日曜劇場あたりでやりそうな内容です。ハラハラドキドキ次回の展開を想像し、犯人を予想する・・・1話ずつストーリーを作り最終回で完結する。今のドラマの王道路線ですね。
でも、王道路線でもいいじゃないですか。
「現代の水戸黄門」とか「単純な完全懲悪モノ」と揶揄されてもいいじゃないですか。
安易かもしれない。ありふれているかもしれない。
でもこのような路線のストーリー、嫌いではないです。
池井戸潤原作「シャイロックの子供たち」の映画公開、2023年の2月17日と決まりました。
当然、筆者は真っ先に映画を見に行きますし「跳ぶ読書」でも取り上げます。
またこの作品、WOWOWでも10月からのドラマ化が決定しました。
いろいろと「シャイロックの子供たち」関連の話題がでて、池井戸ファンの筆者は嬉しいです。
跳ぶ読書では、「シャイロックの子供たち」については下記のように取り上げてます。
時代は変わります。「跳ぶ読書」も変わり続けます・・・
1-17-21話終了/1-17-23話に続く
*2022年9月23日初掲載