鮮やかなサツキ
幼い頃、花をちぎって蜜を吸ったつけ・・・
あの蜜の甘さ、忘れない
でもあの甘さの裏にある切なさに、どうしてあの頃気付かなかったのか・・・
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8-① 仕事は与えられるもんじゃない。奪い取るもんだ
ヘビオがピョン子を狙っている・・・・・・
そんな話をピョンサブローは聞いた。(1-7-7話参照)
動揺した自分に気付いた。
これが嫉妬?
いや、恋???
ヘビオなんかに、負けてたまるかぁ!
ピョンサブローの大好きな池井戸潤の「ロスジェネの逆襲(半沢直樹3)」に
次のような記載がある。
仕事は与えられるもんじゃない。奪い取るもんだ
池井戸 潤「ロスジェネの逆襲(半沢直樹3)」
仕事は奪い取るもの。
そう、恋も同じ。奪い取るものなんだ。
心に誓うピョンサブローだった・・・・・・
8-② 仕事の質は、人生そのものの質に直結
最近がんばってるんだって?
ピョンサブローが仕事に夢中に取り組んでいると、ピョン子が声を掛けてきた。
珍しい・・・・・・
こないだお願いしたトカゲ商事の提案書、どうかしら?
とりあえず、ここまではできてるよ!
まだ素案だが、とりあえずピョンサブローの自信作に目を通すピョン子。
やっぱり、ピョン子って綺麗だ・・・・・・
書類に目を通すピョン子の姿に見惚れてしまったピョンサブロー。
ここまでは、イイ感じね。この調子でお願い!
やったね。
ピョンサブローは安堵した。
池井戸潤の「ロスジェネの逆襲(半沢直樹3)」にはこんなことが書いてある。
仕事の質は、人生そのものの質に直結しますから
池井戸 潤「ロスジェネの逆襲(半沢直樹3)」
そう、ピョンサブローは仕事の質を上げることで人生そのものの質を上げることにチャレンジしていた。
若さゆえ?
いや、若いからこそいいじゃないか。
そしてもちろん、物陰ではあの男がじっと粘着質に見ていた。
ピョンサブロー、お前なんかに絶対負けねーよ!
8-③ たまには努力は報われる
こないだの書類はありがとうな。助かったよ!
カメキチが声を掛けてきた。
とんでもない。お安い御用さ!
最近のピョンサブローは大活躍だった。
この世には理不尽なことが多々ある。
でも、それに愚痴っていたりめげていたりしても仕方ない。
カメキチは言った。
「最近のピョンサブロー、お前を見ていると不安になることがあるんだ。
池井戸潤の「ロスジェネの逆襲(半沢直樹3)」にはこんなことが書いてある。
いつもフェアなわけじゃないかも知れない。そこにフェアを求めるのはは間違ってるかも知れない。だけど、たまには努力が報われる。だから、あきらめちゃいけないんだ
池井戸 潤「ロスジェネの逆襲(半沢直樹3)」
努力は必ず報われるわけではない。
努力の量や質で、フェアに結果が必ず出るとは限らない。
でもね、努力しないと絶対に結果は出ない。
たまには努力は報われる。だからあきらめちゃいけないんだね。」
カメキチ、たまにはいいこと言うじゃねーか!
たまにじゃ、ねーよ
そしてもちろん、物陰ではアイツが見ていた。
お前なんかに、絶対負けるもんか!今に目にモノを見せつけてやる!!!
なぜ、ヘビオがピョンサブローをそこまで敵愾心抱くのか。
なぜ、恨みに酷似してるほどの悪感情を抱くのか。
ピョン子への恋? ライバル心? それとも、感情的な思い込み?
人間の感情には、理由が存在するとは限らない。
その時、ヘビオがニヤッとした。
何かを考え付いたのだ。
「へへへ・・・」
ヘビオが何を考え付いたのか?
いや、何を企んだのか?・・・・・・当然、次回に続く
まとめ 「ロスジェネの逆襲 半沢直樹3」
① 仕事は与えられるもんじゃない。奪い取るもんだ
② 仕事の質は、人生そのものの質に直結
③ たまには努力は報われる
・半沢直樹シリーズ、「倍返し」だけではありません。もちろん、エンターテーメントだけではないと思ってます。
・現在(2022年4月現在)、発行されているのは「5」まで。当然「跳ぶ読書」では「5」まで紹介します。「1」当初よりも、「半沢直樹」がだんだんと成長して行くのが読み取れます。巻が進んだ方が、個人的にはオススメです。池井戸先生、「5」の続編楽しみにしております。もっともっと半沢直樹に逢いたいです。
・あらすじや詳細は・・・・・・もちろん記載しません。詳しくはリンク先参照下さい。
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帰り道、ピョンサブローは朝あれほど咲き誇っていたサツキがもう萎んでしまっているのを見た
刹那の美
美は一瞬であるから美しいのか
永遠はないのか
現実ってなんだ?・・・考えてしまうピョンサブロー。
そんな彼に、明日は今までにない災難が降りかかる・・・・・・
そのことに、当然気付かない帰り道・・・・・・
1-8-8話終了/1-9-9話に続く
*2022年4月3日初掲載